一日一組の一棟貸し

From dusk until morning.

夕方に鍵をお渡ししたら、
あとは朝まで、誰にも会いません。
湯は張ってあります。
台所には、白湯の支度だけ。

  • 長野県北部・環野
  • 一日一組
  • 定員6名

いい宿の条件は、 静かなことだと 思う。

生成りの壁に落ちた、障子の桟の影

鍵はひとつ。
今夜、この家は
あなたのものです。


灯環は、一棟貸しの宿です。
フロントも、朝食の会場も、廊下ですれ違う誰かもいません。 玄関を入ってから発つまで、この家にいるのはあなたがたの一組だけです。

もとは冬の長い集落で、四代にわたって使われてきた住まいでした。
柱と梁、土間の石、建具のゆがみはそのままに、 水まわりと寝床だけを今の暮らしへ替えています。 新しくしなかったところに、この家のいちばんいい時間が残っていました。

The whole house, and no one else in it.

灯環の三つの灯

静けさは、
設えでつくれる。

この宿で灯すのは、三つだけです。 行灯と、囲炉裏と、湯殿。あとはお客さまが好きなだけ消したり、灯したりできます。

  • 和紙の行灯にともった、琥珀色の灯り

    01 — Andon

    行灯の灯

    Seven paper lamps

    日暮れとともに、廊下と土間の行灯へ火を入れます。灯りは全部で七つ。 消すほどに家は静かになるので、その晩の明るさはご自身で決めてください。

  • 囲炉裏の熾火に掛けた鉄瓶と、立ちのぼる湯気

    02 — Irori

    囲炉裏の灯

    A fire you can keep

    土間の囲炉裏は、薪をくべれば夜通し使えます。湯を沸かし、餅を焼き、 ただ火を眺めて何もしない。この宿でいちばん長く使われている場所です。

  • 円い木の浴槽から立ちのぼる湯気と、木組みの天井

    03 — Yu

    湯の灯

    No closing hour

    檜の浴槽に、灯りをひとつだけ落として。時間の決まりはありません。 夜更けでも、明け方でも、湯が張ってあれば入っていただけます。

客室と設え

三つの間に、
それぞれの夜。

寝所は三間。ふすまを開ければひと続きの大広間に、閉じれば三つの個室になります。 どう区切るかは、その晩の人数と気分で決めていただくところです。

間取りと設えを見る
畳の座敷に置かれた朱の座卓と座布団、そこへ落ちる一条の光

藍の間

Ai — the indigo room

八畳/障子・文机/布団2組

榛の間

Hashibami — the hazel room

十畳/広縁つき/布団2組

環の間

Wa — the small room

六畳/小上がり/布団2組

暗い座卓に置かれた、先付の一皿

18:30

夕餉

土地の椀ものを中心に、七品ほど。囲炉裏で温め直しながら、ゆっくり召し上がっていただきます。

21:00

夜灯の一献

土間の棚から、その晩の一本を。名前だけ書いた札が三枚、置いてあります。

07:30

朝餉

白湯と、炊きたての飯と、汁もの。夜のあいだに冷えた家が、少しずつ温まっていきます。

終日

何もしない時間

縁側と、火のそばと、湯。予定を入れないための場所を、三つ用意しています。

過ごし方と食

夕餉と、夜灯と、
朝の白湯。

こちらから時刻を申し上げるのは、夕餉の18時30分と、朝餉の7時30分だけです。 あとは何時に湯へ入っても、何時に寝ても構いません。

一日の流れとお品書き
木の急須を前にした、作務衣の主人の手元
もてなしとは、
引き算のことだと
思っています。

以前は、気配りは足すほどいいものだと思っていました。 けれど一棟貸しを始めてから、お客さまがいちばん喜ばれるのは、 こちらが何もしなかった時間のほうだと気づきました。

ですので灯環では、夕餉をお出ししたら台所ごと引き上げます。 火の始末と鍵の掛け方だけお伝えして、あとはこの家をまるごとお預けします。 翌朝、灯がいくつ消えているかで、いい夜だったかどうかが分かるのです。

宿 灯環 主人 環野 灯
ご予約とアクセス

雪の日は、
迎えにあがります。

最寄りの駅からは車で二十五分ほど。冬季は道の状況によって、 駅までお迎えにあがることもできます。お問い合わせのときにお申しつけください。

  • 所在地

    長野県北部・環野

    集落のいちばん奥、水路の突き当たり(架空の所在地)

  • 最寄り

    長野駅から車で約25分

    東京からは新幹線と車で、あわせて約2時間30分

  • 時間

    15:00 in / 11:00 out

    到着が18時を過ぎる場合は、あらかじめご一報ください

夜、灯りのともった格子窓に映る、ふたつの人影
One house, one night, one guest

次の日暮れを、
この家で。

空室状況・料金・貸切のご相談は、
お問い合わせからどうぞ。
二日前までのご連絡で、
夕餉の内容も調整できます。