鍵はひとつ。
今夜、この家は
あなたのものです。
灯環は、一棟貸しの宿です。
フロントも、朝食の会場も、廊下ですれ違う誰かもいません。
玄関を入ってから発つまで、この家にいるのはあなたがたの一組だけです。
もとは冬の長い集落で、四代にわたって使われてきた住まいでした。
柱と梁、土間の石、建具のゆがみはそのままに、
水まわりと寝床だけを今の暮らしへ替えています。
新しくしなかったところに、この家のいちばんいい時間が残っていました。
The whole house, and no one else in it.
静けさは、
設えでつくれる。
この宿で灯すのは、三つだけです。 行灯と、囲炉裏と、湯殿。あとはお客さまが好きなだけ消したり、灯したりできます。
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01 — Andon
行灯の灯
Seven paper lamps
日暮れとともに、廊下と土間の行灯へ火を入れます。灯りは全部で七つ。 消すほどに家は静かになるので、その晩の明るさはご自身で決めてください。
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02 — Irori
囲炉裏の灯
A fire you can keep
土間の囲炉裏は、薪をくべれば夜通し使えます。湯を沸かし、餅を焼き、 ただ火を眺めて何もしない。この宿でいちばん長く使われている場所です。
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03 — Yu
湯の灯
No closing hour
檜の浴槽に、灯りをひとつだけ落として。時間の決まりはありません。 夜更けでも、明け方でも、湯が張ってあれば入っていただけます。
もてなしとは、
引き算のことだと
思っています。
以前は、気配りは足すほどいいものだと思っていました。 けれど一棟貸しを始めてから、お客さまがいちばん喜ばれるのは、 こちらが何もしなかった時間のほうだと気づきました。
ですので灯環では、夕餉をお出ししたら台所ごと引き上げます。 火の始末と鍵の掛け方だけお伝えして、あとはこの家をまるごとお預けします。 翌朝、灯がいくつ消えているかで、いい夜だったかどうかが分かるのです。
雪の日は、
迎えにあがります。
最寄りの駅からは車で二十五分ほど。冬季は道の状況によって、 駅までお迎えにあがることもできます。お問い合わせのときにお申しつけください。
所在地
長野県北部・環野
集落のいちばん奥、水路の突き当たり(架空の所在地)
最寄り
長野駅から車で約25分
東京からは新幹線と車で、あわせて約2時間30分
時間
15:00 in / 11:00 out
到着が18時を過ぎる場合は、あらかじめご一報ください