常夜 Bar Joya

ABOUT 店のこと

カウンターは八席の弧。
その真上の灯りひとつで、酒の色を見ます。
窓のない地下を選んだのは、
夜を自分の手でつくりたかったからです。

窓がないのが、
いちばんの決め手
でした。

01The Beginning

夜を、自分でつくれる 場所がほしかった。

物件を見にきたのは、まだ日の高い時間でした。階段を八段おりて、扉を開けて、真っ暗だったのを覚えています。案内してくれた方は申し訳なさそうにしていましたが、こちらは決めていました。

窓があると、季節も時刻も外から入ってきます。それが心地よい店もあります。ただ、こちらがやりたかったのは逆でした。何時に来ても同じ暗さで、帰るときだけ現実に戻る。そういう箱です。

だから明かりは増やしませんでした。ひとつだけ点けて、あとは客席が勝手に暗くなるのに任せています。名前を「常夜」にしたのは、そのあとです。

02Floor Plan

八席は、ぜんぶ 性格がちがいます。

ENTRANCE TABLE 1 TABLE 2 COUNTER THE LAMP BACK BAR 8.4 M 5.6 M B1F — SCALE 1:60 1 2 3 4 5 6 7 8
席番号をクリックまたはフォーカスすると、その席の説明が右側に表示されます。

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まっすぐにしなかった理由。

直線のカウンターは、端と端が正面から向き合ってしまいます。弧にすると視線がすこしずつ外れて、隣に人がいても、ひとりでいられる。開店から七年目に、十席を八席へ引き直しました。

図の番号にふれると、その席のことが出ます。

Seat

八席の弧。入口から遠くなるほど、静かになるように配置しています。

  • Seatsカウンター8席/テーブル2卓
  • Counter全長 5.2m・弧 R2.1m
  • Ceiling2.35m
  • Light一灯・色温度 2200K
  • Floor地下1階・窓なし

03The Master

三年間、シェイカーは 触らせてもらえなかった。

グラスを磨く係から始めました。あの三年でいちばん覚えたのは技術ではなく、人が黙りたい瞬間の見分け方でした。

店主 柏木 悠 Yu Kashiwagi
カウンターに並んだ切子のグラスと、半分に切った柑橘
磨くところから始めた三年は、いまも手つきに残っています。
  • 1998 大阪、ホテルのバーへ

    十九歳。最初の三年はグラスと氷だけ。カウンターの中には入れてもらえませんでした。

  • 2004 東京へ、十席の店で立つ

    はじめて客前に立った店。名前より先に、飲む速さを覚えろと言われました。

  • 2009 スコットランドに二か月

    蒸留所を十二か所。いちばん覚えているのは酒ではなく、あの土地の暗さでした。

  • 2014 常夜をひらく

    地下で、窓がない。それが決め手でした。灯りは最初からひとつだけです。

  • 2021 十席を、八席に減らす

    カウンターを弧に引き直しました。売上は落ちて、店は良くなりました。

04Light & Sound

琥珀に見えるのは、 酒ではなく光の色です。

01 / 2200K

電球の色温度

ろうそくに近い色の電球を使っています。白い光の下では、同じ酒がずっと薄く見える。色は味の一部だと思っています。

02 / Records

音量の決め方

レコードを一枚ずつかけます。音量は「話し声が消えないところ」で止める。曲名を聞かれたら、盤ごとお見せします。

03 / No Smoke

煙のこと

店内は禁煙です。香りの弱い一杯ほど、煙に負けてしまうので。外に灰皿を置いています。

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