枝もの中心の花屋 火–日 10:00–18:30/月曜定休
花と枝 エダノハ Edanoha / Tokyo
素木の作業台に鋏と紐と空き瓶が並び、奥の白い壁に朝の光が回っている店内
店のこと

花屋の一日は、 市場から戻って始まる。

店主の桐生です。
駅から川へ向かう坂の途中に、
三坪の売り場と、
枝を寝かせておく土間があります。

この店をはじめる前は、三年ほど庭師の見習いをしていました。花を覚えるより先に、枝を落とす順番を教わりました。どこで切ると木が弱るか、どこで切ると次の年に伸びるか。いま思えば、あれがいちばんの修業でした。

独立して花屋をやろうと決めたとき、周りにはずいぶん止められました。花束というのはふつう、まるく整えて、正面を作るものです。枝を主役にすると、まるくなりません。正面もはっきりしません。売りにくいよ、と言われました。

それでも枝を選んだのは、家に持って帰ったあとのことを考えたからです。まるい花束は、置いた瞬間がいちばんきれいです。枝の束は、置いてから一週間かけて、少しずつ形が変わっていきます。葉が落ちて、向きが変わって、それでもまだ見られる。長く一緒にいられるのは、たぶんそちらのほうです。

いまは市場から戻る朝の時間がいちばん好きです。台の上に枝を並べて、どれとどれが並ぶと気持ちがいいかを、しばらく見ています。その日の答えが、その日の花束になります。

花の名前を覚えてくださらなくて構いません。「玄関に置きたい」「引っ越しの祝いに」——それだけ言っていただければ、こちらで組みます。よければ、いちど覗いてみてください。

店主・桐生 帆乃香

十二か月の花暦

その月にいちばん多く扱う枝を、一年の輪にしました。色は季節の花の色です。仕入れの都合で前後することがあります。

3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
  • 1月蝋梅(ろうばい)
  • 2月万両・侘助
  • 3月木蓮の枝
  • 4月利休梅・雪柳
  • 5月鉄線・楓の若枝
  • 6月額紫陽花
  • 7月山法師
  • 8月宿根アスター
  • 9月木苺の枝
  • 10月野ばらの実
  • 11月サンキライ
  • 12月枯れ枝と松

これまで

  • 2017造園会社に入り、庭師の見習いとして三年。剪定と枝の扱いを覚える。
  • 2020市場に通いはじめる。週末だけ、知人の店先を借りて枝を売る。
  • 2021枝葉町の空き店舗を借りて「花と枝 エダノハ」を開く。
  • 2023定期便をはじめる。三坪の売り場に、枝を寝かせる土間を足す。
  • 2026いまは店主ひとりと、週三日のスタッフひとりで営んでいます。

店にあるのは、 その日の枝だけです。

在庫の一覧はありません。ご覧いただけるのは、その朝に届いたものだけです。だから「これが欲しい」より「こういう場面で」と言っていただけると助かります。

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